点がつながると…

小学生のころ図工の時間に見せてもらったスーラという人の作品に、とても驚きを覚えたことを思い出します。面に描かれたように見えるその大きな絵は、よく見ると小さな点で描かれた点描画というものでした。それは絵画の手法だけではありません。写真や印刷や、さらにこの世界も点でできていると言ってもよいのかもしれません。

私たちの人生も「1日」という点が繋がってできています。町は「家族」という点が繋がって成り立っています。一人で大きな面や線を作ることはできませんが、1つの「点」を作ることはできるかもしれないですね。大きなことを成し遂げる力が出ない日は、ただその日を丁寧に生きること、身近な人との関係を大事にすること、だけでいいのです。いつのまにかそれが大きくて素敵な面や線となっているのですから。